正月事始め(しょうがつごとはじめ)
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KOYOMI NOTE
中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)は、旧暦八月十五日の月のことをいいます。湿度が低く空気が澄みわたり一年の中で最も月が美しく見られる季節です。
お月見の習わしは、遣唐使によって日本に伝えられ、貴族の間では、秋の実りに祈りを捧げると同時に舟遊びをして水面に映る月を眺めたり、盃に月を映したりと楽しまれました。江戸時代には、豊穣を願い、農作物や団子、魔除けの力があるとされるススキを供えて中秋の名月を楽しむ行事として庶民の間にも定着していきました。
日付 | 年中行事 |
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2038年9月13日 | 中秋の名月 |
お月見の日には丸い月見団子を供えます。その形はまん丸ではなく少し中心部分を押しつぶしたように作ります。供える数は、十五夜にちなんで15個や、1年の月と同じ12個など地域により異なります。
中秋の名月の頃は里芋が収穫され始める時期にあたります。里芋はどんどん増えるので子孫繁栄の縁起物とされます。里芋の収穫に感謝し、秋の実りと共にお供えすることから中秋の名月は「芋名月」とも呼ばれます。
月見飾りには、秋の七草を一緒に飾りお供えします。ススキの穂は月の神さまの依り代になるといわれています。また稲穂にみたてて秋の豊作の祈りを捧げます。
秋の七草は、萩(はぎ)、女郎花(おみなえし)、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、薄(すすき)の7つです。
中秋の名月の日に、空に雲がかかり月が見えないことを無月(むげつ)、雨が降った時は雨月(うげつ)と呼んでいました。見えない月にも想いをよせる古くからの日本人の心情を表しています。