七草は五節句の行事のひとつで、人日の節句(じんじつのせっく)と呼ばれ、1月7日に行われます。
七草とは
野に芽吹く春の七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を6日に摘み、それらを入れた粥を7日の朝にいただきます。この粥のことを七草粥といいます。七草には強い生命力があるとされ、七草粥を食べて自然界から生命力を得ることで、邪気を祓い一年の無病息災と長寿を願います。
また、元旦から続いた正月のごちそうで疲れた胃腸を休ませ、青菜から冬に不足しがちな栄養を補給する効果もあり、体調を整える知恵とも考えられます。
芹(せり)
独特の強い香りが食欲をそそります。湿地などに自生します。
薺(なずな)
利尿・止血・解熱作用があります。ぺんぺん草の別名です。
御形(ごぎょう)
春に黄色の小さな花をつけます。母子草の別名です。
繁縷(はこべら)
山野に自生する越年草です。利尿作用があるといわれています。
仏の座(ほとけのざ)
田などの湿地に自生します。別名をコオニタビラコといいます。
菘(すずな)
蕪(かぶ)の別名です。
蘿蔔(すずしろ)
大根の別名です。
七草はいつ?
七草は「1月7日」です。
日付 | 五節句 |
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2023年1月7日(土) |
七草
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2022年1月7日(金) |
七草
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2021年1月7日(木) |
七草
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人日の節句の由来
中国の漢の時代、正月に動物で占いをする習わしがあったといわれています。1月1日より毎日順番に、鶏、狛(犬)、猪、未(ひつじ)、牛、馬で占い、7日目は人で占う日で邪気を払う日でした。それが人日の節句の名の由来といわれます。